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2023/07/13
FGF治療を検討され、カウンセリングに来ていただいた方からのご質問
FGFは増え続けると書かれた記事を見て、数年後にも膨れる可能性があると書いてあったそうです。残念ながら、ずーっと効き続ける薬はまだ開発されていません。一度だけFGFを注入し永遠に再生・修復を繰り返してくれたら嬉しい部分もあるのですが、夢のような薬はありません。
発熱のため解熱剤を飲みます。しばらくすると熱は下がって、体は楽になりますが、5−6時間すると再び熱が上がってきます。薬は体内で分解・排泄され、時間経過とともに濃度が低下していくため効果がなくなってきます。薬がどれだけの時間効いてくれるかを考えるのに役立つ指標『半減期』があります。
濃度が半分になるまでの時間を半減期と呼びます。
例えば半減期1時間の薬を1g飲んだとします。
1時間後は半分の0.5gがカラダに残っています。
2時間後はさらに半分の0.25gがカラダに残っています
3時間後はさらに半分の0.125gがカラダに残っています。
解熱剤や鎮痛剤として有名なロキソニンの半減期は75分で、内服は4−6時間空けてくださいとされていますが、この時間は半減期を参考に考えられています。。
では、FGFの半減期はどれくらいでしょうか。
血中の半減期は90秒(=1.5分)です。
1gのFGFを体内に取りいれたとしても、9分後にはたったの0.015gしか残っていません。15分後には0.001gしか残っていません。
FGFの半減期は非常に短く、増え続けるや数年後も増え続けるとするのは無理があります。
ちなみに、半減期は血液や皮下組織、細胞培養培地など使われる場所によって変わりますが、いずれも数年後まで続くことは考えられません。
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