木谷ドクターブログ

2024/12/24

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騒がれてる解剖学について私の思うところ

『先生も解剖したことあるの?』

つい先日カウンセリングの時にこう聞かれました。

私はプライベートであまりSNSを使わないので知らなかったのですが、解剖のことをSNSに掲載した医者の話が広まっていると教えていただきました。

内容に愕然としました。

 

 

医者になるためには解剖を経験しなければなりません。解剖学の実習は学生時代で1番厳しかったと思います。

 

解剖実習を始める前に厳しい表情の教授から講義を受けたことをはっきり覚えてます。

 

医者に必要な倫理観

医学の発展のために献体いただいてること

感謝の念

 

非常に厳しい口調で重々しい雰囲気の講義でした。他の講義は寝てる人も多かったですがその講義で寝てる人は当然誰一人いませんでした。

 

解剖実習の場では私語厳禁でした。ご献体のある実習室でヘラヘラと談笑する人はいません。

写真撮影禁止なんて言われた記憶はないですが、実習室で写真を撮っていた人はいませんでした。

 

SNSで炎上してる人は謝罪をだしてましたが、ただの言い訳も加えてますね。

 

単に倫理観がないだけです。

 

それにfresh cadaverを「新鮮な」と訳す医学知識の無さを表しただけです。

Fresh cadaverは正しい医学用語ですが、このfreshはそういう意味ではありません。でも本人はそう思って解剖をしたのでしょうね。

これもありえない。

 

 

実習室内では厳しすぎるくらいだった解剖学の先生は一歩外に出ると気さくなおっちゃんでした。まだ学内に喫煙所がある昔の時代で一緒にタバコ吸って笑い話したの思い出しました🤣

 

気を引き締める場ではしっかり引き締めて。

反面教師。私も気をつけよう。

 

 

 

 

 

 

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