木谷ドクターブログ

2025/05/21

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ヒアルロン酸は危険なのか?

ヒアルロン酸は怖そう😨

美容医療に興味を持って調べると悪いことが起こる可能性があると書いてあった。

噂は本当なの?大丈夫なの?

初めて治療を受ける方にとって心配なこと。

 

ヒアルロン酸とは?

ヒアルロン酸は体の中で常に作られている物質で体内のいたる所に存在しています。

具体的には脳、皮膚、目、心臓、関節などに存在しています。

ヒアルロン酸は水分の保持やクッションのような役割を持ち体に必要不可欠な物質です。

 

ヒアルロン酸を使った美容治療は体に悪いの?

ヒアルロン酸入りの栄養ドリンクやサプリメント、注射などヒアルロン酸を使った美容治療はたくさんあります。

ヒアルロン酸は体内で作られる物質ですが加齢とともに減少することが判明しています。

 

ヒアルロン酸は関節にもたくさん存在し関節の動きをよくする潤滑剤のような役割をになていますが、加齢とともに減少し滑りが悪くなるため関節の痛み(膝や肘、肩の痛みなど)が現れてしまいます。関節の痛みに対して滑りをよくするヒアルロン酸注射は一般的な治療です。

 

皮膚のヒアルロン酸は40歳くらいから急激に減少するためお肌のハリが失われてシワが深くなっていきます。

しわやたるみの原因の一つはヒアルロン酸の減少によるものなので、ヒアルロン酸を補充することは若返りや綺麗でいるためには必要不可欠です。

 

ヒアルロン酸治療の危険性はあるの?

ヒアルロン酸自体は体に無害な物質です。

ですが、ヒアルロン酸治療で死亡や失明、皮膚壊死などの事例が報告されているのは事実です。

 

治療に使われるヒアルロン酸はゼリー状の物質です。誤って血管の中に入ってしまいゼリーが血管を詰まらせてしまう医学的に塞栓と呼ばれる状態を引きおこす可能性があります。死亡例や失明例など重篤な状態に陥ったのはいずれも塞栓によるものでした。

 

ヒアルロン酸治療はやらないほうがいいの?

ヒアルロン酸の美容治療で重大な事故が起こったのは稀な状態で起きたことで、これまでのデータから重篤な事故がおきる確率は0.01%未満と推測されています。

 

0.01%の確率をどう考えるか?

メリットとデメリットをどう考えるか?

これにつきます。

価値観は人それぞれです。

 

 

飛行機事故が起こる可能性は0.001%未満

死亡など重篤な事故が起こる可能性は0.00001%未満

 

飛行機事故が起こる確率は低いですが0ではありません。

0.001%未満の危険考慮して飛行機に乗らないというのもいいと思います。

 

交通事故に遭う確率は0.24%

交通事故を起こす可能性は0.36%

 

交通事故を起こす可能性は0.36%もあるから車に乗らないというのもいいと思います。

自分が車に乗らなくても0.24%の確率で交通事故に遭うのであれば家からでないというのもいいと思います。

 

ピーナッツを食べてアレルギーによるアナフィラキシーや窒息で死亡事故が起きたと聞いた。

ピーナッツは危険なので食べない。それもいいと思います。

 

 

 

わたしは美容治療は人生に必要不可欠なものとは思っていません。やらなくてもいいものと思っています。

0.01%の危険性があるんだったらやらない。それもいいと思います。

やらないというのも選択肢の一つです。

 

でも、

若くいたい。

綺麗でいたい。

 

何もしなければ変わりません。

ヒアルロン酸治療で綺麗になりたい。それも応援します。

 

たくさん書きましたが、ヒアルロン酸治療は世界中で長年おこなわれている安全性の高い治療だと思って提供しています。

 

 

 

 

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