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2023/04/22
ボトックス注射は抗体ができて効かなくなるから、続けちゃダメと聞いたんですが・・・
最近ボトックス注射を希望される方がとても多くなり、ボトックスの耐性(効かなくなること)について質問を受けることが増えました。
抗原:免疫反応を引き起こす物質のこと。病原性のウイルスや細菌、花粉、卵、小麦などが抗原とよばれます。
抗体:体内に入った抗原を体外へ排除するために作られる免疫グロブリンというタンパク質です。
ボトックスが抗原で、ボトックス注射を効かなくするものが抗体にあたります。
2240人の患者さんにボトックス注射を行い、抗体ができるのかを調べた論文です。
ボトックスによる1〜15回(平均3.8回)の治療を受けた方で、対象となったのは頚部ジストニア、多汗症(ワキの汗止め)、脳卒中後の痙性麻痺、眉間のしわ、過活動膀胱、と美容だけではなく病気の治療でも抗体ができるのか調べています。結果は2240人中11人に抗体ができました。11人に抗体ができたのですが、ボトックスが効かなくなたのは3人だけでした。抗体ができたからと言って効かなくなるかと言うとそうでもないんです。インフルエンザのワクチンを打って抗体をつくっても、インフルエンザに罹ることはありますよね?抗体が100%効かなくすると言うわけではないんです。
ボトックス注射は使う量が多いほど抗体ができやすいということが解っています。頚部ジストニアでは最大で500単位も使いますが、おでこのしわ、目尻のしわ、眉間のしわなどで使う量は10〜20単位と少量が一般的です。ボトックス抗体ができてしまった0.49%のなかには美容で使うような少量だけではなく、大量使用者も含まれています。
抗体ができる可能性はたったの0.28%、かなり低い確率だと思いませんか?
ただし、ここで使われたボトックスはアラガン社のボトックスです。韓国製のものは添加物が違うため、同じ結果にはならないはずです。抗体が気になるのであればアラガンのボトックスをお勧めします。
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